シティエリートは特典が充実しているブログ:21-11-23
ミーはもともとある目的を持って、
二浪もして大学に入ったのですが、
人間関係やいろんなことに挫折して中退しました。
その目的のことしか取り組んでなかっただけに、
それを失ったミーは何もすることがなく、
ただ、仕事をしなければということだけで会社に入ります。
もともと自分に自信も持ってないし、
誇れるものも何もありません。
本当に人生に何も希望も持てない時間でした。
会社に行っても、
何の自信もない自分が女性に近づけるわけでもなく、
ただただ与えられた仕事をこなし、
家に帰って寝るだけの連日…
そんな連日を過しているミーに、
唯一心に感情を感じさせてくれたのが、唄でした。
連日連日、
好きなアーティストの唄を聴きながら過すうち、
かすかな気持ちが動き始めます。
ミーもこんな唄を歌いたいなあ…
そんな気持ちに従うがまま、
押入れにしまいこんだギターを取り出し歌いはじめます。
そして、仕事を終えたミーは
家の部屋にこもって夜中まで唄をうたう連日…
唄を歌っているときだけが、
自分が存在していると感じられる時間でした。
そのうち
ミーのギターの技術が歌いたい
唄についてこなくなります。
そしてあるギター教室に通いはじめます。
そこで出会った先生が、
そんなミーをすごく優しく迎えてくれました。
ある日、その先生があるライブハウスに連れて行ってくれました。
そこは普段、色んなアーティストが音楽を演奏していますが、
一週間に一度素人にその舞台を開放してくれます。
「飛び込みDAY」という名がついていましたが…
その舞台で唄を歌うのがミーの楽しみになりました。
全然カッコよくはないですが…
唯一自分を感じられる、自分を表現できる場所でした。